「野菜の成長と流通の仕組み」~誰にでも起こるメンタルヘルスの不調~畑での野菜作りを通じて自分らしさを取り戻す活動の記録(24年10月26日)
こんにちは!
メンタルヘルス不調を回復させる畑、Regainファームの高柳です。
10月13日に撒いた小松菜やほうれん草、大根が芽吹き、2週間で成長している様子が確認できています。
定植した白菜・ブロッコリー・サニーレタス・ロマネスコも、かなり大きくなってきています。
今日は、にんにくの植え付けを行いました。スーパーマーケットでよく見かけるにんにくを一欠片に分け、
欠片ごとに丁寧に植え付けをしました。
ところで、スーパーマーケットで野菜の価格が変動する理由はご存知でしょうか。
農林水産省の分類によると、野菜は根菜類・葉茎菜類・果菜類等に分類されます。例外はありますが、根のもの・葉物・果実(野菜)です。
ここでは、スーパーマーケットと卸売業者を一括りにしたものを市場と呼びたいと思います。
葉物は収穫までの期間が最も短く、時期が揃うと市場に多く出回る一方、真夏や厳冬期は成長が止まり、市場への供給量が少なくなります。
根のものや果実は、栽培期間に起こった出来事で収量が左右されるため、産地で大雨が続いたり、猛暑日が続いたりすると、果実の大きさや量に影響が出て、市場への供給量が少なくなります。
市場への供給が少なくなると、一般的に、卸売業者は価格を上げて、私達の購買意欲を抑えます。なぜなら、市場へ出回っている量が少なく、在庫がなくなってしまうからです。その結果、野菜が高くなります。
一方、野菜の収穫時期(いわゆる旬の時期)に価格が安くなるのは、野菜が安全に食べられる期間内で、生産者が苦労して作った野菜を、市場がすべて売り切りたいからです。
旬の時期は野菜の流通量が多いので、それを売り切るための手段として、野菜が安くなります。
このことは近場の市区町村だけではなく、他県の市区町村でも言えます。当然ながら、他県の市区町村は標高や緯度によって気象条件が異なり、収穫の時期も異なります。
そして、スーパーマーケットで様々な産地の野菜が組み合わされて、私達が買える価格になっているのです。
今日植えたにんにくは、来年の5月下旬から6月頃に収穫予定です。
にんにくは、生育期間が葉物より長く、肥大化するのに時間がかかります。この期間の間に、順調に育っていくことを願いたいと思います。
根菜類…大根やさつまいもなど
葉茎菜類…小松菜やほうれん草、白菜、ニラなどの葉物、玉ねぎやにんにくなどの鱗茎類、ブロッコリー・ロマネスコなど
果菜類…ピーマン・ナス・トマトなど
さて、次回の活動は11月2日(土)の10時からの予定です。
引き続き、よろしくお願いします。
わたしたちRegainについて
Regainは、主に就労中のストレスにより心の健康を失った人が、野菜作りを通じて傷ついた心をいやし、本来の自分らしさを取り戻すサポートを行う団体です。
自然に触れて野菜を育てることで、傷ついた心をいやしていきながら、本当に自分がやりたいことや、働き方・生き方を見つめ直すきっかけになるような場所を作っていきます。
毎週、藤沢市葛原の畑で活動しています。お気軽に見学・体験(いずれも無料)にお越し下さい。申し込みは下記のWebサイトから。どうぞ、よろしくお願いします。